醤油の香りの消えた春に思う…

神戸の春はいろいろなところから漂ってくる醤油の香りとともに訪れます。水揚げされたばかりのいかなごの新子を各家庭で甘辛く煮詰めてつくるくぎ煮づくりの香り。
私も神戸に引っ越してきて以来、毎年つくっていたのですが、今年春のお楽しみはありませんでした。激減しているいかなごを保護するために大阪湾は解禁を見送り、播磨灘も1日で終漁となってしまいました。(兵庫県の発表内容はこちらから)

残念な思いは残るものの、水産資源のサステナビリティという観点で適切な判断がなされたのだと思います。水産資源だけでなく、私たちのビジネスは自然の恩恵を商品に変えることで成り立っています。長く続く食の幸せをつくっていきたいと思います。