いつも社長ブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
先日のバレンタインデーには、私が現役時代に生産者とともにつくり上げたコーヒー生豆「ブラジル ショコラ」を、日頃の感謝の気持ちを込めて焙煎・抽出し、社員のみなさんに振る舞いました(前社長の提案です)。その時間はとても心地よく、幸せなひとときでした。
さて3月を迎え、当社はまもなく4月から新しい期に入ります。各事業において、来期の取り組みや施策の検討が大詰めを迎えています。足元の事業環境は、原料相場の変動、為替動向、金利水準、そして消費マインドの変化など、不確実性を多く含んでいます。こうした環境下で重要なのは、環境を嘆くことではなく、環境を前提としてどう経営を組み立てるかだと考えています。
新しい期を迎えるにあたり、私が大切にしたい経営の視点は三つあります。
一つ目は、「収益の質」です。
規模の拡大のみを追うのではなく、持続性のある収益基盤をいかに積み上げるか。相場や外部環境に左右されにくい体質をつくること。そして数字を積み上げるだけでなく、その数字の裏にある“質”を高めることこそが、企業価値向上の本質だと考えています。ステークホルダーのみなさまに「良い仕事」を提供してまいります。
二つ目は、「資本効率への意識」です。
ROICツリーを社内展開し、財務・非財務両面から体質を鍛えます。特に、商社機能を担う当社にとって、在庫や運転資本の管理は経営そのものです。限られた資本をどこに投じ、どう循環させるか。その判断の精度を高めることで、安定性と成長性の両立を図ります。
三つ目は、「社会課題解決への取り組み」です。
私たちは“食”を扱う企業として、環境負荷の低減、持続可能な調達、サプライチェーン全体の安定化といった課題と向き合っています。これらは短期的な成果だけで測れるものではありませんが、中長期的な競争力の源泉になると確信しています。
当社グループのミッションは、「世界の食の幸せに貢献する」ことです。
その実現のためには、目先の変動に一喜一憂するのではなく、足元を固めながら未来への布石を打ち続ける経営が不可欠です。環境が大きく動く時代だからこそ、過度に振り回されることなく、しかし変化を見逃すこともなく、着実に前へ進んでまいります。
今後も、幸せの「ブラジル ショコラ」をみなさまにお届けできるように——。
引き続き、当社の挑戦を温かく、そして厳しく見守っていただければ幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
<日頃の感謝の気持ちを込めて>

