1906年私たちの会社は、遠く日本を離れてアメリカに移り住んだ日本の方々に食料品をお届けする仕事からスタートしました。気候風土の違う異国の地で過酷な労働を余儀なくされていた当時の日系移民の方々にとって、懐かしい日本の食品を口にすることは何にも代えがたい幸せであったそうです。
以来100有余年、私たちは人間にとって最も大切な「食」をテーマにビジネスを展開して参りました。ロサンゼルスを本社とした創業期は日本食品の輸入販売で、本社を神戸に移してからはコーヒーをはじめとする舶来食品の輸入販売で、第二次世界大戦後事業を再開してからはコーヒーの専門商社として、そして外食産業の発展と共に業務用食材の専門商社として、また最近では日本の食文化を海外に伝える仕事も加え、漸次事業を拡大して参りました。時代の要請に応じて、或いは時代をリードしながら、取り扱う商品は変動しましたが、「食」に対する変わらぬ思い-「食は人を良くするためにある」-は、創業以来弊社に受け継がれてきた哲学です。
かつて移民の方々の喜ぶ顔を思い描きながら一生懸命荷馬車を走らせた創業者の思いも、今、一杯の薫り高いコーヒーのために世界中のコーヒー園を駆け巡る若い社員の思いも、お客様に喜んで頂ける仕事をしたいと願う同じ熱い気持ちです。「共に考え、共に働き、共に栄えよう」という経営理念の下、私たちは「食」=「人」をテーマに仕事を続けています。
2011年4月1日


